実施体制

全国ネットワーク

D-DRIVE 代表機関による全国ネットワーク協議会を設置し、人材交流の推進や情報共有を図ります。全国ネットワーク協議会は、データ関連人材育成関西地区コンソーシアム(DuEX)を後援する一般社団法人数理人材育成協会(HRAM)を介して、産学共同事業や社会人博士人材リカレント教育を推進し、全国的な産業界・経済界との信頼関係と連携を構築します。
具体的な取り組みとしては、D-DRIVE代表機関が一堂に会し、スタディグループやインタラクティブマッチング、技術相談、広報活動に関する本事業でのイベントを検証し、各機関での取り組み、強みと弱みを忌憚なく報告します。また、社会状況、国際状況について行政からレクチャーを受け、ネットワーク間の協力関係の推進を策定します。

事業概要

スタディグループ

短期集中型のスタディグループを実施します。協力企業より課題やデータの提供を受け、参加する博士人材による少人数のワーキンググループを形成します。その後、自由討論などのワーキングを行い、最終的な成果を課題提供者と参加者に提示します。必要に応じて秘密保持契約を結び、事前調査や事後共同研究を実施します。場合により、ワーキング前にチュートリアル講演を開催します。

インタラクティブマッチング・インターンシップ報告会

インタラクティブマッチングは、学生と協力企業が参加し、東京と大阪で(各年度1度ずつ)開催されます。参加学生はプレゼンテーションとポスターを用意し自己アピールを行い、参加企業は企業ブースを出展します。その後、個別交流によってインターンシップを調整します。インターンシップ終了後には公開報告会を開催し、学生・企業・教員の交流を図るとともに高度データ関連人材のキャリア開拓を目指します。

講習会・研修会・スプリングキャンプ

講演会・インターンシップ報告会などの国内外における産学連携による先進的な取り組みを全国に紹介する広報活動やPBL・研修会など連携する企業と学生が研究と学習の体験を共有する機会を提供します。また、各種イベントに、全学的な学部教育に関わる「数理・データ教育強化事業」や修士課程学生を対象とした「データサイエンティスト育成事業」に携わる教員が参加することで、全国の拠点校と協力校が展開する適切な教材を開発し、広範な人材を育成するための礎を構築します。
具体的に、国内外でのアカデミアや企業における卓越した取り組み・研究成果に関する講演会に協賛し、データサイエンス人材育成とその産業界活用のために講師の派遣を行います。また、全国の学部教育や大学院教育に携わる教員を対象としたFD研修会に協賛し講師を派遣して大学教育強化事業の支援を行います。さらに、大阪大学数理・データ科学教育研究センターが主催するスプリングキャンプに協賛し、一般社会人・学生を対象とした技術革新を進めていくうえで必要となるデータサイエンスの教材ソースを提供します。

技術相談

一般社会人・企業からの技術相談を受けつけて、共同研究と博士人材育成を推進します。全国ネットワークを活かした提言、指導、助言を個別に行います。スタディグループやインタラクティブマッチングとも連動し、課題の提言・解決、インターンシップ中の技術相談に応じます。

共同プログラム構築

医療、ビジネス、インフラ、ものづくりをタテ系として関係機関の教育プログラムリソースを再編し、産業界、社会に広く提供可能な共同プログラムを構築します。